君が星こそ悲しけれ。


私が言葉を返そうとするのと同時に
タイミング悪く昼休み終了の鐘が鳴る。


「げ、次ハゲの授業じゃん。あいつ
授業始まる前に席ついてないとうるさいんだよね」


そう言って愛梨は早々と化粧ポーチに
グロスをしまい足早に自分の席へと戻る。


「愛梨!今日暇だったら放課後マック行かない?」


私は愛梨の背中に向かって
声を掛けると、愛梨は振り返り
「私も今言おうと思ってたとこ」と笑って見せた。