君が星こそ悲しけれ。


部活が休みの日は拓真の家で
過ごすことが多くて、一緒に
テレビを見たり時には自転車で二ケツして
ゲームセンターに遊びに行ったりもした。


中学校を卒業して、拓真は
サッカーの推薦で隣町の高校に。


私に関しては特に取り柄もなく
頭が良いわけでも悪いわけでも
なかったので、地元のごくごく普通の高校へ。


高校に入ってから私も
バイトを始めて拓真も部活が
忙しかったので、会う頻度は急激に減った。


それが原因で何度も喧嘩をしたけど、
会えばいつものように笑い合えてた。


何も問題はなかったはずなのに、
2日後にはまた大好きだったあの
笑顔で強く抱きしめてくれるはずだったのに。



恋の終わりってこんなにも突然で、
こんなにも呆気ないんだね。