君が星こそ悲しけれ。


駅までの道のりは歩いて10分、
チャリで行けば5分程度の距離。


私はいつものように自転車
置き場でチャリに鍵を掛けると
駅のホームから愛理の姿が見えた。


「おはよ、希!」


笑顔で駆け寄ってくる
愛理の笑顔は太陽よりも眩しい。


「おはよ、愛理。
何か今日はいつもより
テンション高いんじゃない?」


私は愛理の変化にはいち早く気づける。


愛理はとても分かりやすいから
朝から化粧バッチリで髪もお姫様か
って突っ込みたくなるぐらい巻いて
いれば何か良いことがあった証拠。