探し人だろうか?
そんなことよりも先に
私の感情に芽生えたのは、
どうしようもない敗北感。
例えば好きな人にタイプを
聞いて、自分とはかけ離れた人物像
だった時のどうしようもないこの感じ。
まだこの人が私の好きな人じゃ
なかったことがせめてもの救い。
「知りません、見てないです」
私はまた、ぶっきらぼうに言ってしまった。
なんて愛想のない奴だろうと
思われてるかもしれないけど、
今はそんなことどうだって良い。
きっとこの人とはこの先
会うこともないだろうし、
訪ね人は私じゃなくても良かったはず。
