他に好きな子が出来たなら はっきり言ってくれれば良いのに。 言わないことが拓真の優しさだった? それなら最後まで隠し通してよ。 この道が私の帰り道だってこと、 拓真も知ってるでしょ? 私は今日までずっと 拓真を想い続けてきたよ。 今となってはくるはずもない 連絡も淡い期待を抱いて毎日待ってた。 瞼を閉じると拓真の無邪気な 笑顔が浮かんで、その度に涙が流れた。 …あれ?でも今は何でだろう。 悲しいはずなのに、惨めで悔しくて 大声出して泣きたいはずなのに、涙が出ないなんて。