君が星こそ悲しけれ。


最近はバイトの毎日で友達と
遊ぶのは久し振りだったせいか
愛梨との会話は尽きなかった。


学校でも毎日顔を合わせて
いるのにそんなことを感じさせないぐらい
私たちは中学校の思い出話で盛り上がった。


「そろそろ帰ろっか?」


話に終止符を打ったのは愛梨。


気がつけば高校生で賑わっていた店内も
私たちだけで時計の短い針が8を示している
ことから長い時間居座っていたことに気づく。


私たちはトレーを片付けると
マックを出て、「じゃあまた明日」
という言葉と共にそれぞれの帰り道へと歩き出した。