はじめてのホームルームを終え、
解散した後、愛菜が声をかけてきた。
「今日一緒に街いかない?オソロとか買いたいし!」
もちろん返事は決まってる。
「確かに買いたい!いこいこ!」
私たちは、
そのまま、電車で一駅の街へ行くことにした。
街は平日ながら、あふれんばかりの人。
こういうところになれていない私を
リードするかのように、
なれた足取りで歩く愛菜。
「どこいくの~?」
私は愛菜に聞くと、愛菜は、
「いいからついてきて!」
と曖昧な返事をした。
でも不思議とどきどきした。
私が生きてる中でこんなにきらきらした
ところがあっただろうか。
そう思っている間に。
「ついたよ~ん♪」
愛菜の甲高い声が聞こえた。
そこは有名モデルのポスターが大きく
張られている大きなビルのような建物。
雑誌にいつものっているところだ。
「ここみたことある!」
そういう私に意味深な笑みを浮かべる愛菜。

