「どんな人?どんな人?」


目キラキラ光らせてきいてくる美夏。


「いやぁ、まぁカッコよかったと思うよ?だて眼鏡なヤツで、黒髪のサラサラナヘアで、背高くて…。」


「美夏ー。」


「ちょっと待って、瞬。…で?」


「痴漢ヤロー警備員送りにしてたし…。」


「あれ?お前、朝のー…シマパン?」


「そーそー、アタシのことシマパンって呼んでさー。って、えぇぇぇぇぇ!?!?!?」


声がした方を見る。


「だて眼鏡ぇぇぇぇ!?!?!?」


思わず声を上げてしまった。


「瞬と葵、知り合いだったの?てか、朝助けてくれた人って…!?」


「このだて眼鏡の人。」


「おい、その呼び方止めろ。同じ学校だったのか…。」


はぁー、とため息をつくとギロッと睨んできた。


「瞬、怖いから。」


美夏が、だて眼鏡の肩をポンポンと叩く。

あれ?女潔癖症じゃ…?