「ねえ、ショパンならどの曲が好き?」 花音はパラパラと 使い古した楽譜のページを捲りながら 僕に問いかけた。 「あたしはやっぱり子犬のワルツとか、華麗なる大円舞曲だなぁ。 名曲だしね、聴いていてなんだか楽しくなるもの。」 ソファに寝そべりなら 鼻歌交じりにそう言って また、パラパラとページを捲る。