うそ? なんで? なんで……麻生先輩がここに……いるの? 「手鞠ちゃん」 あたしが戸惑っていると、麻生先輩は近づいてくる。 「なんで?」 ――どうして? 「麻生先輩が」 ――ここに 「いるの?」 「手鞠ちゃんが、手紙をくれたから、気になって……」 手紙……あれは、最後の最後の悪あがきだった。 あたしが生きたことの証を、先輩に残しておきたくて、書いてしまったものだった。 往生際の悪い自分が嫌になる。 でも、でもそのおかげでこうやって、最後の最後に会えたことは、単純に嬉しかった。