愛しき人

・・・・・待ち合わせのお店に到着・・・・・

『ねえ。どこにいるの?』

「うん、あそこ・・・・」

『本当だ・・・はじめまして、企画開発部の片瀬美咲です。』

「はじめまして・・・・企画開発なら、高橋課長のところだよね。」

『はい。よくご存じですね。』

「なんたって、高橋とは同期だから・・・・って言ってもあいつは課長だけどな」

『課長と同期なんですか?びっくりしました。』

「この頃、忙しくてなかなか飲みに行けてないけと・・・昔はしょっちゅう飲んで、遊んでたよ・・・」

『そうなんですか。課長と仲良しなんですね・・・』

「みさきちゃんの言い方だとかわいい感じだけど・・・オレとあいつはそんなにかわいい感じじゃないよ。
あいつ、入社当時からあんな感じの毒舌だったしな・・・
みさきちゃん、よく我慢してるな・・・」

『我慢だなんて・・・・いい課長ですよ』

「「はっ??」」

『なんですか??変なこと言いましたか?』

「大いに言っているよ。あいつをいい課長だなんて。あいつの毒舌嫌じゃないのか?」

『好きではありませんが、慣れですね。私の教育かかりですから・・・』

「最悪だ。あいつが教育かかりじゃ。頭ごなしに怒鳴られてばっかだろ。」

『あたりです。』

「もしかして、美咲ちゃんって  Mっ??」

『何で、そうなるんですか。もう!!』

「ごめん。ごめん。冗談だよ。でも、オレはあいつの事は信頼しているから・・・そいつの部下が、みなみの友人ってだけで安心するよ」

『そんな・・・一つ聞いてもいいですか?』

「何?」

『どうして。オープンに付き合わないんですか?』

「・・・・そうだな・・・・」

『深いところに入るのは失礼かもしれませんが、みなみは私の大事な友人です。その友人が傷つくのであれば、私は許すことができません』

「そっか・・・オープンにするのがいやじゃないんだよ。むしろ、オレとしてはオレのだから手出すなって言いたいよ。
でも、オレ。。こんな顔だから、女の子からの誘いも多くて・・・
うちの会社。お姉さまがおおいだろ。みなみに何かされるかもって思ったら、。オープンには出来なかった・・・ごめん。みなみ・・・」

「うそ。そんなこと考えてくれていたの?知らなかった・・・ごめんね。
わがままばかり言って・・・ありがとう・・・」

『良かったね。みなみ。秘密にしていてもちゃんと考えてくれているんだから、大丈夫だよ。』

「ありがとう。今日はのんで・・・」

『ありがとう。でも、会社に帰るわ・・・二人のわだかまりの無くなったんなら、私はもう、おじゃまでしょ・・・』

「「そんなことないよ」」

『二人の仲を温めてくださいね・・・ジャーねー、また、メールするね』


私は、お店をあとにした・・・・

良かった。幸せそうで・・・・