愛しき人

『課長。すいませんでした・・・・』

「片瀬が謝ることはないだろ・・」

『でも、・・・』

「それとも、元カレが言っていたことは事実か?忘れられないとか・・・」

『それはないです。絶対に・・・』

「そうか。でも、新しい彼氏作らないな・・・」

『作らないのではありません。作れないんですよ。仕事が忙しくって・・』

「それはオレのせいか???・・・・」

『かもしれませんね。って言っても、今、好きな人はいますけど・・・』

「・・・・・」

『どうしたんですか?課長』

「いや。何でもない。その男に告らないのか?」

『多分、無理です。言ったところでだめですね。私のことなんて女として見てませんから・・そのあと、仕事やりにくくなるし・・あっ』

「社内の奴なのか・・・」

『はぃ・・・・』
----って、相手はあんただよ。まったく・・・仕事では相手の気持ち読むくせに・・・少しは私の気持ちもよんでちょうだいよ・・・--------


「仕事やりにくいってことは課内の奴だよな・・・」

『大丈夫ですよ。伝えませんから・・課内でそんなことがあったら、やりにくいですもんね。課長にご迷惑はおかけしませんから・・・』
 ・・・・少し、強がってみた・・・・

「別にオレは、構わない。それとこれは話が別だ。仕事にプライベートを持ってっくる奴はだれであっても許さない。お前が、その相手に仕事中は仕事モードで対応できると言うなら、告った方がいい・・・」

『課長・・・』

「もし、もし、断られて、相手の態度が仕事中におかしいなら、オレがそれは対応する。それは課長としての仕事だからな・・・」

『課長。ありがとうございます。考えてみます。仕事戻りましょ。』

「そうだな・・・」