愛しき人

「そろそろ、会社に戻るか・・・」

『そうですね・・・』


「みさき？？」

『えっ？？』

「やっぱりみさきだ。久しぶりだな」

『ほんと…久しぶり・・・まさと・・・・』

「相変わらず、かわいい顔してんな・・・」

『相変わらず、女の子と一緒だね・・・』

「なんだよ。それ。そういうなよ。あの後、お前と別れてから、後悔してたんだ。何で、別れたんだってな」

『いまさら、そんなこと言わないで。もう終わったことなんだから・・・』

「もう、新しい彼氏居るのか？」

『そんなことどうでもいいでしょ。まさとには・・・』

「みさき。彼氏居ないなら、オレのとこに戻ってこいよ。お前が、別れないでっていたっ時の顔が忘れなんなくってさ。」

『そんな古い話、忘れたよ』

「つよがんなよ。」

『いい加減にしてよ。何、言ってんの。バカなこと言ってないで。
もう私たちは別れたの、終わったんだよ。もう戻ることはないから・・・』

「いいのかよ。本当に。オレのこと忘れなんないから、今カレつくんないんじゃないのかよ？？・・・」

『そんなことない。今は、色々と忙しいから。あんたのことは忘れてたよ』

「みさき・・・・」


「すいませんが、これから仕事に戻らないといけないので、そのくらいで話は終わりにしていただけませんか？」
　課長が話しかけた・・・・

「なに、あんた？？」

「私、片瀬くんの上司です。仕事中ですので・・・」

「仕事ねぇー。仕事中に女の子とランチですか？」

「えー。仕事中でも、お昼御飯をとる休憩時間はありますから・・・」

「へぇー・・・」

『もう、いい加減にしてよ。課長行きましょう・・・』

「また、連絡するよ。みさき！！」


『・・・・・』