愛しき人

「おーい。ちょっといいか」

課長が課員に集合をかけた・・・

「恒例のお盆持ち回り出社だが・・・」

「「はい。今年は何人ですか?」」

先輩たちが、聞いていた・・・

「今年は2人でいい。だれかお盆に大丈夫な奴いないか??
いなければ、勝手にこちらで決めるぞ・・・」

『エリ先輩、持ち回り出社って何ですか?』

「それはな。各部署でお盆の時期に数名出社させて、何かあった時に対応するようになのよ。でも、地方出身者は帰省したいだろうし、カレカノのいる子はいつも会えないから、会いたいだろうし・・・中々出る人が決まらないのよ・・・」

『そうなんですか。それって、私でも大丈夫ですか?』

「えっ。大したことするわけではないので、大丈夫だけど・・・
みさきちゃん、帰省しないの?一人暮らしって聞いてたから・・・」

『私、東京出身ですよ。実家も1時間くらいのところにありますので、よく帰っているんですよ』

「そうなの?でも、一年目なのに親御さん嫌な顔しない??変な会社に就職したって・・・」

『いいませんよ~。私やりますよ。』

「そう。そうしてくれると、みんなたすかるわ・・・」

『課長。私、お盆出社します。いいですか?』

「片瀬ー。いいのか?家に帰らなくて・・・お前は一年目だから、無理しなくてもいいんだぞ。」

『いいんです。それとも私では無理ですか?』

「そんなことはないが・・・じゃ。頼むよ。それなら、あと一人はオレが出るか・・・」

『えっ。』

「またか・・・」

『すいません。効果音・・・』

「お前が出るなら、教育かかりのオレが出ないわけにはいかないだろ。今年一年は面倒みなくてはいけないのだから・・・」

『かえって、すいません、課長にご迷惑かけてしまって・・・課長の奥様とかお子さんは怒りませんか?』

「「はぁー????」」

『えっ?』

「やだぁー美咲ちゃん、課長は独身よ。ご両親はいらっしゃるでしょうけど・・・一人暮らしよ・・・」

『そうだったんですか?知りませんでした。てっきり既婚者かと思っていました・・・』

「片瀬。ちょっとまて!お前、オレがいくつだと思っていたんだ?」

『課長って役職から・・・30半ば~40くらいかと・・・』

「なにーー。おい!!おればまだ、29だ」

『えーーーーーーー。』

「なんだ、そのリアクションは・・・」

『すいません。』


「みさきちゃん。可愛い反応だねぇー。課長結構へこんでるよ。
なかなか課長のへこんでいる姿見ること出来ないからみさきちゃんに感謝だね~」
 主任が言っていた・・・・・

『すいません・・・』