愛しき人

『課長。一杯どうですか?』

ビール瓶を持ち課長のそばに近づいた・・・

「おー。美咲か。どうした?」

『えっと・・・・エリ先輩が・・・・最後だから・・・
その・・・部下として最後だから・・・甘えておいでって・・』

「そうか。エリの奴、気をまわしやがって・・・」

『すいません。』

「いや。いい。美咲もオレの部下としては最後だからな・・・」

『・・・・なんか、ちょっとさみしい・・・』

「かわいいことを言う・・・」



「ちょっと、そのこ二人!!!二人の世界作ってませんか??」

「・・・・・・・」

「そうだよね。なんか、いつもの課長じゃないみたいな優しい顔してるし・・・いつも、美咲ちゃんの前だとあんななんじゃないの・・・」

「うそっ。なんか、課長じゃないみたいだぞ・・・」


『課長!!課長じゃないみたいって言われていますよ・・・』

「まあいい。今日の仕事は終わっているんだ。今はプライベートな時間だからな。・・・」
 課長がが笑って言った・・・・


「げっ。鬼課長が笑ってるよ・・・笑えるんだ・・・・
やっぱ、みさきちゃんパワー恐るべしだな・・・・」

「そこ。うるさい。お前らも早く女作って結婚しろ!!そしたら、オレの気持ちがわかるぞ・・・」

「げー。結婚とか言ってるし・・・一番課長には遠い感じだったのになぁー。自分だけ幸せそうな顔してるし・・・」

「幸せで悪かったな・・・
 美咲はオレの女だから、ちょっかい出したら、速攻クビにするから・・」


『もう、俊哉いい加減にしなよ・・・これ以上言うなら、口聞かないよ
明日からも、私はここで働くのよ・・・
こういうときは、私を頼むって頭下げるのが旦那さまじゃないの??』

「ごめん。みさきぃー。そんな風に言うなよ。ごめんってば・・・」