モノクローム

 

おかあさ……紫苑の指示のもと、各自行動を開始した。


私にあてがわれた部屋はなかなか広く清潔感のある、ちょっと高級マンション並のあるところだった。


キッチンあり、トイレあり、風呂あり、和室あり、リビングあり。おまけにテレビもソファもテーブルまでも揃っている。


色的にはモノクロだが、逆にまたそれが高感度アップ。



「なんか悪いな。ここまで良さげな部屋……」


「構わない」


「マジか」


「無理矢理ここに移住してもらったも同然ですからね。自由に使ってください。必要なものは言ってくれれば用意します」


「マジか!」



いたりつくせりだな。


私はさっそく、リビングに猫たちお気に入りの絨毯をひき、ケージを開ける。



「新しい住みかだよー」


「にゃ」


「にゃー」



忙しなくきょろきょろとしている猫たちを見ると、少し申し訳なくなってくるなぁ。



「おい」


「ん?」


「ちょっとこい」



呼び出しですか隼人殿。


部屋を出て、隼人と紫苑と向き合った。


何なん?



「今から、『影炎』の奴らにお前のことを話す」

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