タルトとシューとロールが近寄ってきたので、この子たちにもご飯をあげる。
今は6時45分。乾燥機のものにアイロンを手早くかけて、持っていってあげなきゃ。
乾燥機から取り出した服をアイロン台に置いたとき、バイクの音がした。
家の前に止まったようなので、窓からそろーっと見てみると、見覚えのあるバイク。
柊くんだ。
「柊くん」
「あ、おはようございます。見つかってしまいましたね」
「バイクの音が聞こえましたから。今ドアあけますね」
網戸を閉め、玄関のドアを開けると、制服姿の柊くんが。
「早かったですね。どうぞ」
「すいません、目が覚めてしまって、やることもなかったものですから……お邪魔します」
「柊くんも朝ご飯食べます?」
「いただきます。でもその前に、理央の様子を見ても?」
「そうですね。案内します」
キングの部屋の前まで案内し、リビングにくるときに他三人も呼んでできてもらうことになり、その三人がいる部屋を説明した。
私はアイロンをかけるためにリビングに引き返した。
急がなきゃ。
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