モノクローム

 

私と新谷くんに背を向けて、キングは寝る体勢をとってしまった。


あとで何か暇つぶしになるようなものを探してみよう。


……キングの趣味にあいそうなものはないけど……。


私が立ち上がったのと新谷くんが立ち上がったのは何秒か差があったが、私たちは揃って部屋を出た。



「おはようございます。よく眠れました?」


「あぁ……感謝する」


「いいえ。朝ご飯作りますね。何かリクエストはありますか?」


「いや、特には」


「じゃあ適当に作っちゃいますね。あ、着替えはもう少し待っててください」


「わかった」



新谷くんは自分が寝ていた部屋に戻っていった。


私は朝ご飯のメニューを考えながら、脱水まで終わった洗濯物を外干しと乾燥機にわける。


今から乾燥機を回せば、7時には乾くかな。


二階にあるベランダに自分の洗濯物を干した。


朝ご飯はホットサンドとおにぎりでいいかな。









「よーし。これだけあれば十分かなー」



大皿にのせたホットサンドと、昨日の私の夕飯の時に余ったご飯で作ったおにぎりをテーブルに移動させる。

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