「ふぁ……あー……」
朝の少し肌寒い時間帯に起きれた。
今日はまず、静かにシャワーを浴びて、キングを診て、朝ご飯と寝ている人たちを起こす。
よし、これでいこう。
「にゃー」
「おはようタルト」
横向きになっていた私の胸元にいるタルトはまだ寝るみたい。
タルトには布団をかけたままで布団から抜け出し、下へ降りる。
時刻は6時。10分ぐらいシャワー浴びれるかな。
乾かした藍色の髪を左耳の近くでいつもどおりに結び、洗濯機を回した。
今日はあの人たちの服もあるから多いな。それらは乾燥機を使おう。起きるまでに乾くかな。
私はその場を離れ、キングのいる部屋へ向かう。
「……あら」
「っ、てめっ」
「大人しくしてろ」
新谷くんが一足先に来ていた。
私が貸した服装のまま、キングの腹部の怪我を消毒している。
キングは襖が開いたのに気が付いてこちらを向いたが、すぐに嫌嫌そうな顔をした。
そんなに私が嫌いか。
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