「ユエちゃん、お風呂ありがとう」
「はい。さっぱりしました?」
「うん!」
「よかったです。この子お願いします」
「えっ、にゃんこだあああ!!」
「にゃー」
お風呂からあがって髪が湿ったままの飯塚くんに、タルトを渡して席を立った。
……猫アレルギーじゃないみたいね。よかった。
「風呂、借りる」
「はい、どうぞ」
次は名島 社央くんがお風呂に行くらしい。
さっき渡しておいた着替えを持って姿を消した。
「麺類でいいですか?」
「あぁ」
「食べれないものとかはあります?」
「ない」
「僕ねーっ、お蕎麦好きー!」
「じゃあお蕎麦にします」
ずっと新谷くんが返してくれていたけど、飯塚くんが要望を行ってくれたおかげでメニューが決まった。
もう二匹も見つけたのか、飯塚くんはソファに座り、タルトたちを撫でたりしていた。
新谷くんと柊くんは、さっきからテーブルで小声で話している。
備え置いていたお蕎麦を人数分だし、ゆでるためのお湯の準備をした。
.
