昨日は長く長く感じた通学路。
今日はなんでこんなに
短く感じるんだろう。
と、言うか
あたしはこの2日間
気になったことがある。
「あんた、本当は見えてんじゃないの?」
壁にも最初ほどぶつからないし
小さな段差でつまづいたりするのも
あまりない。
「はぁ?」
と、間抜けな声を出した高梨くん。
今さら「実は、だてメでしたー!」
なんて落ちだったらあたしは
発狂しますよ。
「いや、わりと見えてないよ」
「じゃあ、これはー?」
そう言いながら、あたしは
人差し指と中指を立てる。
「お前、なめてんだろ。2本。」
「やっぱ見えてんじゃん」
「それくらい見えるわ!
大体なぁ、ぶつかった壁とか段差とか
一度つまずいたりしたら、次つまずかないように気をつけるだろ!!」
あたしは目が見えてても
一度つまずいた場所なんて
一回一回覚えてられない…。
「そ、そうなんだ」
「うん、バカにすんな」


