そんな見えない矢を刺されながらも めげずに抜き取り、なんとか教室に到着。 あっ 「ネクタイ曲がってる」 「おぉ、さんきゅ」 あたしがそばでネクタイを 直してあげると、そのお返しに わしゃっと頭を撫でられた。 んでもって、この状況を 茶化すやつが必ずいる。 「なになにー? 夫婦で登校ですかー?」 モヒカン野郎め。 「てかさぁ?あたし思ったん だけど、久野さんって真人のメガネ わざと割ったんじゃないの? 一緒にいたくて」 おいおい、金髪女。 誰のせいだと思ってんじゃ。 くそやろう!