流されるままに高梨家入室。 「どうした、そんなかしこまって」 どうしたもこうもあるかー! あたしはイスに静かに座って、待機。 「んま、いーや。 俺、飯作るから手伝え」 飯って…。 なんでそんなに上から。 一刻もはやく逃げ出したい 気持ちを押さえながらも あたしの足は高梨のもとへ。 「えーっと…」 フライパン、菜箸。 いろんな場所を開けたり閉めたり、 手際よく料理に使うものを 一通り並べて、油をいれる。