「俺、事故って死ん…」 ー…チャリンチャリン!! 「危ない!」 後ろから来た自転車に危うくひかれそうになる。 高梨くんの腕をあたしはとっさに自分の方へ引っ張った。 「危ねぇだろ!」 「すみません!」 って…、なんであたしが謝ってんの。 「……じゃうかも……あはは…」 「あはは…じゃないわ!!」 こんなんじゃ、死ぬのも シャレになんないから! 「だからよろしく頼むわぁ〜」 えへへと笑う高梨くんの頭を 一発バシッと叩いた。 「いでっ…!!」 「家までだから」