年下の君にベタ惚れ中【完】

そう思ったけど、やっぱり、確かめるまでは信じられない。




あたしは右手を思いっきり握り締めた。



そして、




「ごめん!!咲由紀!!先行ってて!!」



あたしは学校方向とは反対方向に向き直って咲由紀に言った。




そしたら咲由紀は呆れた顔をして



「分かった。学校にあんたの親のふりして電話しとく」



そう言って早く行け、と言うように手を振った。



咲由紀の特技はあたしの親の声真似だ。





さすが親友だね。



あたしが何をしようとしてるかお見通しだね。



「ありがとう」



あたしはそう言って結城君の所に走り出した…。



結城君に逢って真実を確かめたかった。