年下の君にベタ惚れ中【完】

「ちょっとぉ、今はダメだよぉ」





俺が電車の中へ入ると、少し顔を赤くさせた彼女がいた。



お、ラッキー♪





なんて、単純に思ってしまった俺。




でも、その隣には、




「少しくらいいいだろ?」




彼女の肩を自分の方へ寄せている男の人が座っていた。




えっ?
何??
これは、夢??




あまりに衝撃的で俺はそれしか思わなかった。




その隣で笑う彼女。




俺はそんな彼女を見て、
そうか、彼氏なんだ。
理解した。




そして、彼女の幸せを願おうと思った。


しかし、そんな幸せは長くは続かなかったんだ。