「……」



やばい、布団から出れない。



こんなにも布団が強敵になるなんて思わなかった。



だれかわたしから布団を剥がしてくれる勇者は居ないのか…。



そんなことを思っていると



ダッダッダッ…



ドン!



「姉ちゃん今日結城と遊ぶ約束入れたろ!?俺遊ぼうと思ってたのに!」



救世主、弟の滝磨登場。



いや、これは救世主と言えるか分からないけど…。



わたしは眠たすぎてなにも言えず布団の中から出れない。



滝磨はイラっときたのかベッドに近づくと…



バッ!!!



わたしから布団を剥がした。




ううっ、寒い…。