「ホント!?良かったぁ~。あたしこの道良く分からなくて駅まで誰かに聞いて帰る予定だった(笑)」



そう言ってニヘっと笑う和弥。



おいおい、最近この辺で不審者が出るって聞いたし和弥なら着いて行きかねない。



良かった、そう言っといて。



「お前なぁ、最近は野暮なんだから気をつけろよ?」



「ふぇ!?あんた、あたしを誰だと思ってるの!?和弥様よ、大丈夫!」



いやいや、そんな胸張って言うけど、お前一応女なんだからな?(笑)。




「とりあえず、行くぞ。さっさと歩く!」



俺たちはそう言って駅へと歩き出した。