年下の君にベタ惚れ中【完】

俺が和弥に次言う言葉を選んでいると…どんどんと目頭に水が溜まっていた。



「和弥??」



あいつは涙を堪えることはせずに泣いていたんだ。



こいつも色々あって大変なんだな。




前の学校の時は俺がこいつに支えられていたんだ。



俺って弱い男だよな、ほんと。




「結城…。戻って来てよ」



ぼっそとそう言って和弥は俺を抱き締めていた。




え?



こんな時は突き放さなきゃいけないのはわかってる。


分かってる。



分かってるけど、俺には出来なかった。



空さん。
すみません。



「あたし、結城が居なくなって結城の存在がどんだけ大きいか分かった」



「…」



「だから…付き合って??」



…。



「ごめん。俺には大切な彼女がいるんだ…」