「ファニーさん!
戻ってください!」
「何だよ! 結局あんたも来てんじゃん!」
「あなたの事が心配だから来たんです!
ほら、戻りましょう!」
「はっ、どうせ全身ずぶ濡れなんだから、もういいじゃん。
行けるとこまで行ってみようぜ。
もしかしたら、向こう側に誰か来てるかもしんねーし……」
「でも……」
「コロ様、ファニー様……!」
後方から、声をかけられた。
見れば、雨合羽を着た藤浦さんと、えどがぁさんが小走りになって追いかけてきていた。
結局、ファニーペインの言う事にも一理あるという事で、
僕等四人は土砂のところまで様子を見に行くことになった。
雨は、叩き付けるような凄まじさだった。
呼吸がままならない。
落ち着けるように何度も息を吸うが、雨粒まで口に入れてしまい、咳き込んだ。
濡れた衣服は体にべたりと纏わり付き、動きを重く阻む。
足元は歩みを進める度にめちゃくちゃになり、ズボンもスニーカーも濁った泥水の洗礼を受けた。



