僕は、『紡ぎ車』にのめり込んだ。


運良く、このサイトが始まった頃から登録したので、もう五年になるだろうか。


僕は受験の時でさえ、ずっと欠かさず毎回謎解きをしてきた。


一度始めたら、もう抜け出せなくなる。


そんな魅力が、『紡ぎ車』にあった。
 

きっと、多くの人がそうだったに違いない。
 

『紡ぎ車』では年齢も、職業も、性別すらも関係ない。


次こそは、次こそは自分が『名探偵』になると、ユーザーは真剣になる。
 


誰が死のうが、どんな証拠が出ようが、すぐに解決してみせると……。
 


そして、『紡ぎ車』がメディアに取り上げられ、世間の目が一気に『紡ぎ車』に向き、


これまで僕等が『解決』させてきた事件のいくつかが、ドラマや映画になり、


考察サイトや二番煎じのミステリーサイトがいくつか出来始めた今日この頃。
 


遂に、『紡ぎ車』初となるミステリー企画が持ち上がった。
 


それが、このミステリーツアー『十の瞳』である。