「……………」 “犯人”は、静かに微笑んだ。 しかし、彼女はそれを見ていなかった。 黙り続ける“犯人”に呆れて、油断して窓の外をちらりと見てしまったからだった。 一度止んだかと思った雨は、再び強まった。 “犯人”は、その隙を逃さなかった。 ベッドに置かれていたタオルを手に取ると、容赦なく彼女の首にかけ、 悲鳴を上げる間も与えず一気に締め上げ、そして……。