【短編】辛辣彼氏





で話は今、現在に戻りますが、そんな彼氏様にわたしは今家庭教師してもらってます!




普通男女での勉強ははかどらないとか言いますが、わたしたちはそんなんじゃありません。




もう彼氏のほうがスパルタ過ぎてわたしは半べそ状態でやってるという状態です。




その証拠に先週、陵駕と同じ機種のお揃いの色で買った携帯を見事真っ二つにしましたあの非道男は。




もう酷い…せっかく、初めてのお揃いなのに~~~!!




と心の中で嘆くわたしをよそに目の前の彼氏様は着々とわたしに解かせる問題集を作っていた。





眼鏡をかけてる陵駕もカッコいいと、問題集そっちのけてじーっと見つめてると、その視線に気付いたのか、陵駕は怪訝そうに顔を上げた。




「何?」




「ううん、今日も陵駕はかっこいいよと思って」




「あっそ、今のお前は気持ち悪いけど」




なっ!!




そう言って、また参考書に視線を戻した。




もぉぉぉぉ!!なんなのよ!!