【短編】辛辣彼氏





もうあまりにショックすぎて、その日は枕を涙に濡らしながら寝ましたよ。正確にいうと、本当にショックだったのでその日はお母さんと一緒に寝て、残業で遅いお父さんの枕を濡らしたんだけどね。




次の朝の日、お気に入りの枕が水浸しになっていることに気付いたお父さんはもうカンカンに怒ってました。




でも、もしかしたら付き合っていたらわたしに振り向いてくれるかもしれないと思い、一ヶ月間頑張ってきました。




でも…




わたしの彼氏様、残念ながらツンデレじゃなかったんです!!




一ヶ月間、一緒にいてわかりました。




わたしの彼氏様は…ツンツンです。しかもデレが0.000001%もなくツンが1億倍のかなりの辛辣彼氏である事に気付いてしまったのです!!




甘い言葉なんて期待したわたしが馬鹿だった。





あの人から出てくる言葉なんて




『ブス』



『デブ』



『ノロマ』



『バカ』



『マヌケ』




等々…女の子に向かって絶対言ってはならない言葉を彼女であるこのわたしに向かって吐くのですあの男は!!