なるほど…だから、あのキスはそんなに辛かったってわけか…
って…
「テストは!?」
一番大切なことに気付いたわたしは思わず声を張り上げてしまった。
そうだ、陵駕にこんなパンダパンダと連呼されるのは追試のため徹夜したせいであって、そんなわたしがこんなにも勉強したのは陵駕と別れないためであって…
ぴらりと数枚の紙がわたしの膝の上に落ちた。
何枚かはたぶんわたしのよだれですこし…いやかなりヨレヨレだ。
「ついさっきお前のハゲ担任が届けてきてくれた」
「栄吉ちゃんが!?か、髪の毛は!?髪の毛はまだあった?」
「さぁな、自分の目で確かめてみれば?」
うおぉぉぉぉ…
頑張ったつもりだけど、見るのが怖い…
栄吉ちゃんの髪の毛はともかく、もしこれでまた赤点だったらわたしは陵駕と別れないといけない。
そんなの絶対嫌だ。

