【短編】辛辣彼氏





そこで俺は鞄から最終兵器を取り出した。




じゃーん




『辛さ倍増!スッキリ激辛スーパーミントノド飴』




こいつを食わせるか。




これならどんな爆睡中でも一発で目が覚めるし、長い間口の中がスースーしてきっと眠れないだろう。




辛いものが嫌いな馬鹿女に嫌がらせのつもりで買ったこれがまさかこんなところで役に立つとは思わなかった。




早速一粒取り出し、口の中に入れようとしたが、口を開こうとしない。




押し入れようとしてもだめ。




まるで口が辛いものに拒絶反応してるかのようだ。




手でこじ開けようとしても、飴を近付けた途端に勢いよく閉まる。




どんだけ食いたくないんだよ、てか起きてるんじゃないか?




試しに頬をペチペチと叩いてみるが、嫌そうな顔をして手を退けることは出来るが、起きてはいないらしい。