【短編】辛辣彼氏





と上を見上げると、陵駕様は口を手で押さえすっごく笑いを堪えている。




なっ…!!笑える顔ってこと!?




なんなの、この超失礼男は!?




と腹の底から怒ったわたしは親友であるしほりに相談したら





『ほら、あれじゃない?今流行りのツンデレよ、ツンデレ』




とわたしのイチゴ牛乳を飲み干しながらそう助言してくれた。




わたしのイチゴ牛乳……




はさておき、早速その日の放課後彼氏彼女になり初めての下校でわたしは意を決して聞いてみたのだ。




『わたしのこと好き?』




超頑張ったのよ!!陵駕様の美しい顔を見つめて、胸がドキドキで壊れそうでも上目遣いで頑張って聞いたのよ!!




そしたら……





『別に…特にそういう感情は持ったことはない』




とわたしと目を合わせずにあっさりとそう答えられた。




はい、一発撃沈です。