【短編】辛辣彼氏





ごーごーごーごー




ぐぉぉぉぉぉぉぐぉぉぉぉぉ





これは決してエアコンが出した音ではない。





確かに最近、気温が上がりもう少しで世にいう初夏がやってくる。




そのせいでいたるところにエアコンをつけているせいで轟音が酷い。




だが、この轟音は決してエアコンのせいではない。




俺は読んでいた文庫本を閉じ、音が出ている方に体を向けた。




この耳障りな轟音を出している当の本人はよだれを垂らしながら気持ちよさそうに爆睡している。




いつまで寝ているんだこの馬鹿女は…




当初の予定では1時間すれば起きると思っていたが、時刻は既に5時半。こいつから寝始めてから普通に2時間以上越えている。




運動部の奴らもそろそろ帰るという時間にこいつは未だに轟音を出しながら爆睡…




そろそろ帰りたい。




マジで帰りたい。




でもこのままじゃ絶対に帰れる気がしない。