吐き出したい。
けど、陵駕の手が邪魔で…
どうしよう…噛んだらきっともっと辛いんだろうな…それはもう口から火が出るほどに。
なんとかしてこの辛さから逃れるためにわたしはその辛い物体を噛まずに一気に飲み込んだ。
飲み込んだ瞬間、喉までも熱く感じ、思わずげほっとむせてしまった。
わたしの異常に気付いたのか、陵駕はやっと手を退けてくれ、わたしは思う存分咳き込んだ。
「な、なに入れたの~?」
やっと咳が収まり、息を荒げ、涙目で陵駕をキッと睨むと、陵駕は涼しい顔であるものを取り出した。
「これっ」
ポイっと渡されたものは異様に黒く、何か飴の包み紙のようだ。
パッケージを見てみるとそこには『辛さ倍増!スッキリ激辛スーパーミントノド飴』と記されてあった。
「……なんで…?」

