その日からわたしは死に物狂いで頑張りましたよ。そりゃあもう自分でもこんなに頑張っちゃって大丈夫なの?ってぐらいに…
なんてたってわたしこの数日、一睡もしてないんですよ!凄くないですか?
それに授業中もちゃんと寝ないで、頑張ってノート取ってるし、英語の教師には『お前…なんか、やばい薬でも飲んだのか?』って言われるほどなんです。
そして追試も翌日に迫る今日の放課後、すぐに帰って勉強だとチャイムが鳴った瞬間に廊下に出ると、栄吉ちゃんに呼び止められた。
栄吉ちゃんはすっごい心配そうな表情でわたしに近づいてきてこう言った。
「明日の追試のために今日はゆっくり眠りなさい…」
「でも、明日は追試本番で今日が勉強をするラストチャンスなんですよ!」
「だけど…もう見てられないんだ…、君…クマが酷すぎてパンダみたいになってるよ」
うっ…
そ、そこはわたしも気になってたところなんですよ…栄吉ちゃん…
そうこの数日間一睡も寝てないせいで目の下のクマが何故か周りにまで被害が渡り、目の周りが真っ黒になりまるでパンダみたいになってしまったのだ。
今日の朝、お母さんに『うわっ、あんた顔怖っ!!』と言われたときはさすがにショック受けたよ、実の娘の顔が怖いって…わたしだって好きでこんな顔になったわけじゃないやい!