【短編】辛辣彼氏





よくよく思い返してみると、確かに他人のために何かをしたことがない。




いや、しようとしたことは何度もあるんだよ!




でも全てがことごとく失敗したんだけどね…




わたしって意外とひどい奴なのかもしれない…




あまりに衝撃的すぎて、その後の陵駕の言葉はあまり耳に入ってこなかった。







「おいっ、聞いてるか?」




ぺちっと頬に弱い痛みが走り、わたしはやっと意識を取り戻した。




「なんですか!?」




「聞いてないだろ、やっぱり…」




「す、すいません」




うぅ…





「じゃあもう一回言うけど…」