【短編】辛辣彼氏






サーっ




わたしは一気に血の気が引いた気がした。





あの100ページの問題集ですか…わたしが10ページしかやっていない、あの。




すっかりそのことを忘れていたわたしはオロオロとし始めた。





「も、持ってきていません」





「嘘つけ、じゃあそのパンパンに膨れた鞄はなんだ」





「漫画です!!」





「尚更悪い、ほらよこせ」




うぅぅぅ…!!




呆気なく陵駕の手に渡ったパンパンに膨れ上がったわたしの鞄。




陵駕は鞄の中から分厚い紙の束を取り出し、ペラペラと数枚めくり、ちょうど11ページ目でピタリと手が止まった。