もう既に半分呆れ気味でしほりは最後のカロリーメイトをパクッと口の中に入れた。
ど、どうしよう…わたし陵駕のこと以外話せなくなった病?
これじゃあ、しほりに幻滅されるーーー!!
と焦りまくったわたしは教室にあるもので何か話題を作れないかとキョロキョロと周りを見渡すと、教卓のほうにピカッと光るものがあった。
そうだ!!
「栄吉ちゃんの髪の毛がまた薄くなって、頭のてっぺんがますます禿げてきたのよ!!」
わたしが勢いよくそう言うと、何故か教室が一気にシーンとなった。
へっ…?わたし、何か…?
「そうか…やっぱり、みんなにも気付かれていたか…」
はっ!!この声は…
すっごい暗い声がした方を見てみると、そこには出席簿を持ったわたしたちのクラスの担任、栄吉ちゃんこと浜田 栄吉先生がそこにいた。
「え、栄吉ちゃ…」
「ふふ、実はほんの一週間前から抜け毛が酷くてね…、そうか…やっぱりまた薄くなっていたか…」
ずーんと重々しい口調で髪の毛のこと話す栄吉ちゃんは一言でいうと哀れとしか思えなかった。

