「いった~~~~!!!」
突然、頭から痛みが走り、涙目で後ろを振り向くと、そこには超怖い形相でわたしを見下ろしているわたしの彼氏様が分厚い参考書を片手に持ちながら仁王立ちで立っていました。
あっ、やばっ
と思い、すぐさま携帯を隠そうとしたが既に遅く、あっさりと彼氏様の手によって奪われてしまった。
「何やってるんだ、お前は?何のためにこの俺がこんなとこでお前に勉強教えてると思ってるんだ?」
「わ、わたしの追試のためです…」
わたしがそう答えると彼氏様は一瞬ニコッと笑い、すぐさま恐ろしい形相に戻り、
「だったら、携帯なんて遊んでじゃねぇよ!!」
バキッ
わたしの携帯を真っ二つに折り曲げた。
「あぁぁぁぁぁーーーー!!わ、わたしの携帯…」
真っ二つという無残な携帯を二つ交互を見て、わたしは涙目でキッと睨んだ。
「酷いじゃないか!!まだ買ってから、2週間も経っていないのに…」