【短編】辛辣彼氏









「へぇー…」




ぱくっ




あまり興味なそうにそう呟いたしほりはわたしの鞄から見つけた今日のわたしの非常食、カロリーメイト(チーズ味)を一口齧った。




「ひどいよね、陵駕。わたし彼女なのに…」




「じゃあ、彼女やめちゃえば?」




「それはいや!!ひどくても好きなんだもん!!」




なんてことを言うんだ!!しほりはわたしが陵駕に片思いしてた時期知ってたのにまだそんなことをいう…自分と彼氏の関係が順調だからって…





「あんた朝から晩まで陵駕、陵駕って…他に話すことないの?」




そう言って、しほりはまたカロリーメイトを一口齧った。




「へっ?」




「だって昨日の放課後は『えへへ~、今日は陵駕と図書館で勉強なの☆』ってすっごい鼻の下伸ばしながら言ってたのに、今日の朝は『うえぇぇん、陵駕がわたしと挨拶するのめんどいだって!!ショック!!』って泣きながら言うし…うん、一言言おう。うざい」




う、うざっ!?




12年間親友をやってきたけど初めてそんな言葉聞いたよ。