「ありがとう」が言えなくて

あたしは、首だけで頷く。

すると、彼は
「保健室行こっか」
と言い、あたしをお姫様抱っこする。

あたしは、突然のことにまた、ビックリしていると、

「足、痛めて歩けないでしょ?」
と、有無を言わさない微笑みで言い保健室に向かった。