「未来っ! 


そっちじゃないってばぁ!!」




「適当が一番なのっ!!」




にぎやかな声がキッチンに響く。




「お姉ちゃんっ!

 

未来ちゃんは何度言っても


分からないんだから



諦めた方がいいよ?」




はぁ。


という短いため息をついて


未来ちゃんを眺める。



チョコを作るのに


未来ちゃんは基礎から



分かっていないみたいだから


今は未来ちゃんのための



特訓中。