「ただいま~。



買って来たよ?



 チョコ」



ダルそうに


私がリビングのドアを


ゆっくりと開くと



瞬間的にいい匂いがした。



「何の匂い?」



「さぁ……なんでしょう?」



意地悪そうに


お姉ちゃんが呟く。



確か……いや


これは確実に……




「チョコじゃんっ!!



何であるの?! 



買ってきた意味ないじゃんっ!!」