ある日、マリアが徳二郎に子供の名前を一緒に考えようと提案した。「色々画数とかで意味が違うんですって。二人分だしこれだけ考えるのに一週間もかかっちゃった」と徳二郎に何枚かの名前が書かれた紙を見せた。どれも男でも女でも使える名前が並ぶ。中でも徳二郎が目が止まったのは「海」という文字が使われている名前だった。
「これ?」マリアは【海都・海渡】という紙を指さし、「これはね、【ミト・カイト】と読むの。一番のおすすめ」そう、にっこりと笑った。
「これ?」マリアは【海都・海渡】という紙を指さし、「これはね、【ミト・カイト】と読むの。一番のおすすめ」そう、にっこりと笑った。
