「王様だーれだっ?!」


みんなが一斉に割り箸を引く。


「あー!うちだ!うち王様っ!!」


と言ったのはなるみ。


「お前かよー!どーせろくでもないのなんだろ!」


「失礼なっ!ちゃんと考えてますよっ

 じゃーあー、5番、これ、いっきね!」


そう言って、オレンジ色の飲み物を

高々と上げる。


・・・あ、


「あたしだ、5番。」


そういって名乗り出てなるみから

そのドリンクを受け取る。


ごくっ、ごくごくごくっ


コップの中身を全てのんだあたしは

自分の場所へ戻る。


なんか、なるみが隣にいた桑原

と喋ってる。


桑原はちらっとこっちを見たあと

にやっと笑った。


そして、隣にいた真希になにか話し始めた。


なるみも。


そして、あたし以外の人があたしを見て

様々な表情を浮かべている。


「え、何・・・?、っ?!」


「可哀想に。今日が初めてなんだよ。」


「全くだぜ。別のやつにすればよかったのによ。」


「まぁまぁ。美由紀もこれにハマるんだから。」